ニカラグア ラ・ラグーナ カトゥーラ ナチュラル／200g

ラ・ラグーナ農園のナチュラルを２年ぶりにご紹介します。
ニカラグア国内にいくつもの優良農園を抱えるファミリーによる運営で、非常に丁寧かつ手厚い生産処理体制が敷かれています。

発酵や乾燥にかかるデータ管理を精密に行うことで、ブラッシュアップと安定性の向上がはかられているほか、スクリーンを張り日陰を作った風通しの良いアフリカンベッドで4日間ゆっくりと乾燥を行い、さらにそこから18日〜20日かけて天日で仕上げるなど、品質を良くするためなら手間を惜しまず何でもやるといった印象です。

こうしたかいがあって、過去にはCOEの受賞歴もあるなど、その実力は折り紙付きです。

今回の銘柄も素晴らしい仕上がりで、甘さとロングアフターテイストが特筆ものです。

余談ですが、その昔メーカー勤務だったころ、アメリカ工場の人事・生産管理の担当者が中南米系の人たちの働き方について愚痴っていたのを思い出します。それを聞いて自分も知らず知らず偏見を抱いていたことを白状します。
彼曰く「働かない。しかも定時になると仕事を途中で放り出して帰る。アシタ・マニャーナ（スペイン語：明日やればいいさ）と言って帰ってしまうのよ」。当時の日本人の感覚からすれば信じられない思いだったのでしょう。

しかし、コーヒーの仕事で聞く話からは、中南米現地の人々はむしろ非常に働き者で努力家と言う印象を受けます。少なくともスペシャルティーコーヒーの世界ではそうです。

素晴らしいコーヒーを作り出すことで世界の人々から賞賛と尊敬を集め、高い報酬も得られる。コミュニティーにも貢献できる。すべては自分たちの意思と努力次第ーースペシャルティーコーヒーによってもたらされたこういった価値観こそが、高いモチベーションを支えているのだと思います。

産地　ニカラグア ヌエバセゴビア県ディピルト、ラ・ラグーナ

農園　ラ・ラグーナ農園

品種　カトゥーラ

生産処理　ナチュラル

標高　1150〜1380m